へんてこ社労士のときどきブログ

さかべ社会保険労務士事務所オフィシャルブログ

学校だけじゃないですよ!いじめ問題

学校でのいじめ問題は、以前から時折、新聞に大きく取り上げられる事件が発生しますよね。いじめ問題は先生、子供と親の世界の問題として語られることが多いような気がします。でも・・・

厚生労働省は6月12日「平成26年度個別労働紛争解決制度の施行状況」を発表しました。

聞きなれないとは思いますが「個別労働紛争解決制度」というのは、個々の労働者と事業主との間の労働条件や職場環境などのトラブルを未然に防止し、早期解決を支援する仕組みです。労働局長、紛争調整委員会や労働の専門家(一部の社労士も)などが助言・指導、あっせんなどを行うものです。

その内容を見ると、個別労働紛争の相談内容は「いじめ・嫌がらせ」が3年連続トップでした。
労働相談件数23万8,806件のうち「いじめ・嫌がらせ」に関する相談件数は6万2,192件(前年59,197件)という結果でした。

以前は「解雇」や「労働条件の引き下げ」などに関する相談件数の方が多かったのですが、最近の雇用情勢の改善等の影響か逆転したようです。

実は社会人になってからも、意外にいじめや嫌がらせの問題は多いのです。

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最近は企業でもいじめも絡むような「セクハラ」については企業名公表など罰則もあり、防止規定などの対策が進んでいます。
また「パワハラ」についての防止規定を導入しているところもあります。

近頃では「マタハラ」(妊娠出産をきっかけに嫌がらせ等を受ける)なども耳にするようになりました。
これからまだまだ「・・ハラ」が出てくるかわかりません。

職場ではそんなことが起こらない活き活きとした職場や良好な人間関係を作っていくことが最も大切なことで、それが結果として会社の業績に結びつくのではないかと思います。

また職場の状況によっては、会社としての毅然とした姿勢をみせることも大切であり、事前に適正な懲罰規定をつくる必要があるかもしれません。