社会人の基礎力とは?
初めてゴルフのプロから指導を受けました。
ちょっと見てもらい、スウィングを矯正されましたが、的を得ていてすごく納得感がありました。
「さすがプロ」という感じ。若いのに凄いなあ。
ところで、
会社が求人する場合、主にその会社で必要とされる条件、例えば特有の技術やスキル等の能力を期待し、応募者の書類や面接でそれを判断して採用していると思います。
しかし、採用する人材には、是非、備えていて欲しい能力というものがあります。
そのひとつが「社会人基礎力」と言われる能力です。
経済産業省が、平成18年2月に産学の有識者による委員会(座長:諏訪康雄法政大学大学院教授)において、
「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」というものを
下記の3つの能力(12の能力要素)からなる「社会人基礎力」として定義しました。
「3つの能力」とは、
1)前に踏み出す力(アクション)
一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力
2)考え抜く力(シンキング)
疑問を持ち、考え抜く力
3)チームで働く力(チームワーク)
多様な人々とともに、目標に向けて協力する力
そして、「3つの能力」には、以下の12の能力要素が含まれています。
1)前に踏み出す力(アクション)
① 主体性 ・・・ 物事に進んで取り組む力
② 働きかけ力 ・・・ 他人に働きかけ巻き込む力
③ 実行力 ・・・ 目的を設定し確実に行動する力
2)考え抜く力(シンキング)
④ 課題発見力 ・・・ 現状を分析し、目的や課題を明らかにする力
⑤ 計画力 ・・・ 課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
⑥ 創造力 ・・・ 新しい価値を生み出す力
3)チームで働く力(チームワーク)
⑦ 発信力 ・・・ 自分の意見を分かり易く伝える力
⑧ 傾聴力 ・・・ 相手の意見を丁寧に聴く力
⑨ 柔軟性 ・・・ 意見の違いや立場の違いを理解する力
⑩ 状況把握力 ・・・ 自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
⑪ 規律性 ・・・ 社会のルールや人との約束を守る力
⑫ ストレスコントロール力 ・・・ ストレスの発生源に対応する力
経済産業省で提案した「社会人基礎力」は、本屋に並ぶ多くの著名な先生方のビジネス指南書に書かれていることのように、
「目から鱗の落ちるような内容」ではありませんが、
「普遍的なこと」ではないかと思います。
長く社会人をやっていると、これらの能力は「社会人として働くのに必要なことばかり」だと実感します。
でも「社会人基礎力」に挙げられている能力は教わって身に付くというより、
もともと個性として備わっていたり、
失敗を経験をしながら、自分自身で気付いて、悩んで、考えないと身に付かないような能力のように思われます。
「社会人基礎力」は、採用後の会社の教育訓練で伸ばしていくには限界があるとも言われているようです。
そう考えると、採用する段階で「社会人基礎力」の高い人を採用したいとは思われる方が多いと思いますが・・・
実際、そのような能力を全て兼ね備えているような人はごく稀と思いますし、なかなか自分の会社に来てくれないかもしれません。
ですから採用面接では「社会人基礎力」を自ら改善する意欲とその潜在能力があるかを見極めることが大切ではないでしょうか?
文章を書きながら、自分自身も「社会人基礎力」が不足していることを感じています。
これからも自分をどんどん変えていかないと・・・