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へんてこ社労士のときどきブログ

さかべ社会保険労務士事務所オフィシャルブログ

時代の変化と公的年金

厚生年金

今日はこれから一日、市民の囲碁大会に参加します。


ヘボ碁ですが、楽しく頑張りたいと思います。


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ところで、本日の話題ですが・・・


年金制度は時代とともに、どんどん変化していることはご存じでしょうか?


今日の公的年金制度の基本的な枠組みが出来たのは、昭和60年の公的制度の改正からです。


昭和60年改正の前は、自営業主、民間のサラリーマンや公務員等は、それぞれ別の年金制度になっていて、


各制度間が縦割りで分かれていて、給付や安定性の格差が大きく、制度間の待遇がアンバランスになっているという問題がありました。


また、サラリーマン家庭の専業主婦も、今と異なり、年金に加入したい人は入れるという「任意加入」の扱いでした。


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しかし、当時、本格的な高齢社会が到来することを見据え、


老後の公的年金制度において、長期にわたり健全で安定的に運営する基盤を作る必要性を認識していました。


そして、「すべての国民を対象とする年金制度」で、できるだけ「年金制度を国が一元化」していくする方向で、年金制度の改正に取り組んだのです。


具体的には、


1)全国民共通の基礎年金(国民年金)が支給されること


2)給付水準の適正化(基準の統合)すること


3)女性の年金をもらう権利(専業主婦も強制加入)を確保すること


を柱として昭和60年、年金制度を改正しました。


その結果、民間のサラリーマンや公務員は、厚生年金保険や共済年金制度に加えて、国民年金(基礎年金)にも加入することになり、同時に2つの年金制度に加入しすることになりました。


これがいわゆる「2階建て年金」です。


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その後、さらに急速な少子高齢化の進行が予想されるようになり、


平成16年の制度改革では、現役世代の負担が過重にならないような仕組みを取り入れました。


つまり最終的な保険料負担の限界をあらかじめ定めて、段階的に保険料を引き上げて固定し(保険料水準固定方式)、


これに見合うように、また、現役世代の人口減や、給付される人の平均余命の延びを、給付水準に反映させる「マクロ経済スライド」を導入し、負担と給付のバランスが取れる仕組みとしました。


給付水準は、今のところ、


① 40年間働いた平均的な収入の夫が65歳に達し受給する老齢厚生年金と老齢基礎年金と、専業主婦の妻の老齢基礎年金を合わせた金額が、


② 年金を受給する年度の前年度の、男子の平均的な収入(標準報酬月額)から税金などを控除した額


の半分をした下回らない給付水準(つまり①が、②の2分の1を下回らない)を確保するものとするとしています。


しかし、経済成長等が想定通りにならないと、上記の給付水準を確保することはかなり厳しいとも言われています。


ですから、今後、さらに社会保障制度全般について、税、保険料等の負担と給付の在り方について、一体的な見直しを行い、公的年金制度の一元化を展望して、体系の在り方について検討を行うことになっています。


共済年金制度と厚生年金保険の一体化もそのひとつです。


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また、短時間労働者に対する厚生年金保険法の適用も、その中の措置のひとつです。


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これからも年金制度は、変えていく必要があると思いますが、


痛みが多少伴うとしても、できるだけ多くの国民の将来に利するような、現実的な施策が求められていると思います。


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