被用者年金一元化法?
津波注意報が出ています。海に近い方は心配ですね。
安保法案で国会も荒れています。
FRBは利上げを先送りすることになりました。景気回復の期待もこれからです。
天気は今も雨で、荒れています。でもこれから良くなる方向みたいですね。(台風は大丈夫?)
騒がしい今の状況が、少しでも良い方向に向かってほしいです。
今日は「被用者年金の一元化」について書きます。
実は「被用者年金の一元化」については、以前このブログで触れました。
sakabesharoushi.hatenadiary.jp
「被用者年金の一元化」とは、
公的年金制度の一元化を展望しつつ、厳しい年金財政のなか、加入者をまとめることで制度の安定性を高め、
将来に向けて、民間企業の被用者と公務員が、
「同一の報酬であれば同一の保険料を負担し、同一の公的年金給付を受けられる」公平性を確保するために、
厚生年金保険、国家公務員共済組合、地方公務員共済組合および私立学校教職員共済制度に分かれていた被用者年金制度を、
平成27年10月1日から統一することです。
これまでも、平成9年に「日本たばこ産業(JT)共済組合」「日本電信電話(NTT)共済組合」「日本鉄道(JR)共済組合」が統合され、
平成14年には「農林漁業団体職員共済組合」も統合されました。
また、社会保険庁の廃止に伴って「社会保険職員共済組合」も解散し、厚生年金保険が引き継いでいます。
このように被用者年金制度は、徐々に一元化されています。
今回の制度の改正で、
1)公務員および私学職員も、2階部分の年金は厚生年金に統一すること。
2)年金の決定は、従来通り、所管の日本年金機構および各共済組合等で引き続き行うこと。
3)年金の支払いは、従来通り、厚生年金被保険者期間分は日本年金機構で、共済組合等加入期間分は各共済組合等で引き続き行うこと。
4)共済年金と厚生年金の制度的な差異は、基本的に厚生年金に揃えて解消すること。
などが、10月からの事務処理と制度変更の概要になります。
大きな改正だと思いますが、当面は厚生年金被保険者加入期間分と共済年金加入期間分と分けて、日本年金機構と各共済組合等でそれぞれ支払いを行うことから、
完全に被用者年金が一元化されるのは、共済年金加入期間のある方が全くいなくなる、何十年か後のことだと思います。
また、共済組合等の積立金(50兆円以上)の約半分は厚生年金保険との一元化に拠出しますが、
残りは共済組合に温存し、その資金を新たな上乗せ年金の補てんとして充てるという話もあり、
本当に格差解消になるのか疑問も出ているようですね。