働く女性、育児、介護、若者および高齢者への次年度予算
今日は「敬老の日」。
若々しい高齢者が増えています。無理せず、健康で、楽しくご活躍していただきたいですね。
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ところで、少し前のことですが、
厚生労働省は8月26日に平成28年度予算の概算要求を公表しました。
平成28年の予算概算要求総額は30兆6,675億円。
平成27年予算額から7,529億円(2.5%)増加しました。
では、どのようなところに予算を配分したのでしょうか?
まず、女性がより良く働くことができるように支援します。
平成28年4月に施行される「女性活躍推進法」に向けた予算として「女性活躍推進加速化助成金(仮)」で企業の取組みを促します。
また「女性の活躍・両立支援総合サイト」を立ち上げ、女性活躍に向けた情報提供をすることになります。
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働く女性が育児をしやすくなるような支援策にも新たに予算を立てています。
また、男性の育児休業等の取組を促進するため、「出生時両立支援取組助成金(仮)」を創設し、男性社員が育児休業を取得した場合に助成します。
さらに「中小企業両立支援助成金・代替要員確保コース」を拡充し、育児休業で代替要員の確保等を行う中小企業に助成金を支給します。
それから育児や介護により、働けなくなったり、辞めてしまったりしないように、
「育休復帰支援プラン」や「介護支援プラン」で中小企業の育児休業の取得や職場復帰の支援、および介護離職の防止を図ります。
それから、若者の就業の支援についても強化します。
若者の活躍推進の支援で、「3年以内既卒者等採用定着奨励金(仮)」の創設を要求しています。これは、既卒3年以内の者を雇い入れて1年間定着した企業に対して支給する助成金です。
高齢者が継続して働く環境も補強します。
高齢者の雇用促進では、継続雇用された65歳以上の雇用割合が4%以上の企業に対しては、助成金の上限額を引き上げます。
また、ハローワークに65歳以上の求職者支援に取り組む「生涯現役支援窓口(仮)」の創設を要求します。
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その他、非正規雇用労働者の待遇改善や、過重労働の解消を目指した時間外労働および休日労働協定の適正化等にも、約600億円の要求をしています。
また、従業員50人未満の事業場に対する「ストレスチェック実施促進のための助成金」の助成額の拡充も盛り込まれています。
これらの予算が、確実に、女性、若者および高齢者が働きやすい職場環境をづくりに役立ち、
そして中小企業の活性化と成長につながることを期待しています。